波多野睦美(2)2007年06月18日 10時00分18秒

イギリス民謡が日本人の心にフィットするのはなぜでしょう。
そのメロディーだけで十分に魅力がありますが、今日は詩のうまみを味わってみませんか。

例えばサリーガーデン。「柳の庭」という意味です。

「僕とあのひとは柳の庭で出会った 
 彼女は雪のように白い 小さな足で歩きながら言った
  愛を 気楽に考えましょう 木に葉が繁るように 
 でもその時 僕は若くて馬鹿だったから その言葉に頷かなかった」

気楽にいきましょう、とリラックスした彼女と、より真剣な若い男。
サリーガーデンの詩は、たった2連しかない。
1番の歌詞を見ただけで、彼のその後の運命が見え隠れするでしょう?
この数行の言葉には、千行の詩でも言い尽くすことのできない恋の苦みがあふれています。

サイモンとガーファンクルによって世界中で知られることになった「スカボロフェアー」は、不思議な詩。

  スカボロの市に行くのですか?
  あそこにいる人に 僕のことを伝えてくれる?
  昔 恋人だった人なんだ

  彼女に1エーカーの土地を見つけてくれるよう言って
  海の水と砂浜の間に
  そうすれば 彼女はもう一度僕の恋人

何番もの詩が残っていますが、ほとんどが「不可能なこと」を投げかけています。
一体何が言いたいのか??
彼女に戻ってほしいのか、ほしくないのか?

そして印象的な、パセリ・セージ・ローズマリー・タイム というリフレイン。
これを繰り返し歌っていると、決して抜けられない迷宮にいるような気がしてきます。

米良美一(2)2007年06月18日 10時02分31秒

今日は朝から久しぶりに墓参りをした。

ボクは昔から墓参りが大好きだ。
たとえヒット曲の歌の文句のように、そこに誰も眠っていないとしても、お墓の前でこうべを垂れるのを、ボクはとても気持ちよく感じてしまう。

ご先祖様の誰が欠けても今日のボクは存在できない。だから心から感謝すべきだし、お会いしたことのないずっと昔のルーツにも、自然と愛情が湧いてくる。

お昼の便で東京へ帰ります。わが家の愛犬さんぼは元気かな。