あんさんぶる であるとあるで(6)2007年08月24日 09時35分21秒

実は2年程前からアカペラ・コーラスのグループ「アリュール」で修業しています。メンバーは全員声楽以外のプロの音楽家。オーケストラやフリーの管楽器奏者とピアニストの女性ばかり20名ほど。これが、趣味の域を超えて、時には本業より熱心に情熱を注いでやってしまっています。先月はデビューコンサートを大盛況のうちに終わらせたばかりです。

音楽家なので、譜面は読める、音程はよし、リズム感も良し、音楽性は申し分なし、ところが! 肝腎の声が出ない!!!

歌の先生には、叱られ、嘆かれ、「将来性だけはある」といわれ続け、しかし何とかサマになってきた今日この頃です。

歌を始めてから、本当に新しい発見の毎日、目からうろこが落ちるとは良く言ったもので、もう300枚ぐらいうろこを落したでしょうか。

管楽器は特に、息の使い方おなかの使い方、全ての原点が「歌」である!と断言出来ます。中には見違えるほど上手になった人もいますが、私はまだまだで、楽器は鳴らせるが良いリードが無い状態。先生からはもっと高いリードを買えるようにお金持ちになれと言われています。(ムリムリ)

そんな私ですが、最近おどろいたことがあります。それは、「せんくら」のポッドキャスト。私はしゃべるのが苦手で、もう、あれほど嫌なものは無かったな!! 言いたいことの半分も言えず言わなくて良い事を言ってしまい、いかに
も頭の悪そうなしゃべり方をしてしまうので、自分のしゃべりを録音したものはぜえっったいに聞きたくないのですが、家族が面白がって聞くのをちょいと小耳に挟んだら、
「声が変ってる!」明らかに以前より明るくなっている!

昔々教育実習の時も声がこもって何言ってんだか分かんないと、散々言われ、自分でも自分の声が大嫌いなのですが、それが、マシになっている!
こんな所に歌の効果が現われているとは!
ド恥ずかしいポッドキャストでしたが、ちょっと気を良くしたのでした。

このアカペラ合唱団をギャラ無しで良いから「せんくら」に呼んでくれとプロデューサーの平井さんに言ったところ、「フンッ」と鼻で笑われました。

今に見ておれ、あの時タダで呼んどきゃ良かった~と後悔する日も遠くはないでしょう。

[今日の写真]アリュール=デビューコンサートゲネプロ風景。本職は左からOb,Pf,Cl,Hr,Fg,Cl。この他各種取りそろえております。

-- 草刈麻紀

前橋汀子(6)2007年08月24日 10時26分49秒

こんにちは。

まずは、マスネの「タイスの瞑想曲」から。
マスネはフランスの作曲家で名作オペラを書き残しました。その中のひとつが、この「タイス」です。アナトール・フランの傑作として知られる小説をもとに作られました。「瞑想曲(Meditation)」は劇中第2幕第1場と第2場の間奏に使われる曲で、神か悦楽か二者択一の道に迷う遊女タイスの胸の中を音で表現したといわれています。その美しさゆえに単独に取り出され、ヴァイオリンだけでなくチェロやフルートなどでも演奏される機会の多い名曲です。

次に、シューベルトの「アヴェ・マリア」。
原曲はスコットの「湖上の美人」から詩を取った、乙女エレンが父の罪が許されるように湖畔の聖母像に祈る歌。ドイツのヴァイオリニスト、ウイルヘルミがヴァイオリン独奏曲に編曲して大変有名になった小品。

今日はこのあたりまで。また明日。

前橋汀子