仙台ジュニアオーケストラ(5)2007年09月06日 10時25分36秒


「ジュニアオーケストラフェスティバルin新潟 2007」に応援に行って来ました!!

先日、事業団の方から 「せんくら」にブログをとの依頼を受け、一瞬、たじろいだのですが、やはり、ジュニアたちが如何に頑張っているかを、皆様にお話できる機会やツールがあまりないので、これは絶好のチャンスだと思いお引き受けしました。

先ず、ブログの前に子供たちを支えて下さいました関係各所全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。保護者一同心より感謝いたします。

さてと・・・・8月19日日曜日、この日も朝6時だというのにカーテンを開ければもう陽射しが眩しいくらい。7時に仙台を出発。東北道、磐越道から新潟中央インターで下りて県庁を左手に千歳大橋を渡り、JR越後線沿いに白山駅から市役所を抜け、西堀通を古町へ。

ホテルの駐車場に車を入れ、信濃川沿いを散歩しながら会場入りすることに。新津屋小路から万代橋のたもとに出ると川沿いに「やすらぎ堤」というきれいに整備された遊歩道がある。豊富な水量を湛える信濃川はさすがに日本一。強い陽射しの中、水上ボートは優雅に水面にしぶきを上げ、のんびりした風景と、わずかな川風を感じながら、芝生の上を歩くこと10分、八千代橋をくぐり、昭和大橋のほうを見たら、何やら人だかりが。まさか螺旋歩道からはみ出しての長蛇の列??と思いきや、信濃川祭りとやらで、イベントやフリマを見に来た人たち。ホッ・・・

「りゅーとぴあ新潟」は全面ガラス張りでとても開放感があり、屋上には庭園があり、緑のじゅうたんがびっしり敷き詰められていた。螺旋歩道から入り口を入ると(たしか11時半すぎ)もう会場前は長蛇の列ができていた。

45分に開場。階段で2階に上がり会場へ入る。「わあ~!すごい・・・・無言」って感じ。ホールは四方からステージを囲むように席があり2000人も収容可能だとか!天井がとても高く、音抜けがよさそう! 四方に入り口があり空気の通りもよさそう!・・・とあっけにとられ、我に返って慌てて席を探す。

1階と2階の一部はジュニアたちと関係者の席、一般は2階正面と3階の席から鑑賞。私たちはステージから見て3階の野球で言えば「ライト方向!?」に陣取って。あまりに広く、仙台からは100名以上の方が来ているはずなのに、一体どこにいるのやら??

・・・と、隣の人に声をかけられた。「仙台の?」「そうです!!」仙台ジュニアのご父兄だった。

会場の外からは「ロビーコンサート」の音が聞こえて来る。見に行こうかとも思ったが3階から1階に下りるのも・・・しかも最近は一度座ってしまったら何故か「ケツが重たい(笑)」

連れが喉が渇いたと自販機を目指し席を立った。10分くらい経ち、ロビコンを見たお土産を持って上がって来てくれた。

12:25 トップバッター「みたかジュニアオーケストラ」の挨拶が始まった。いよいよだ。12:30 みたかの演奏が始まる。1曲目はOGをフューチャーした演奏。最初の緊張した感じから2曲目は、だいぶ音も落ち着いてきたようだった。60名ほどだったが、頑張った。

1団体およそ30分の持ち時間。入れ替え、会場セッティング変更が約10分。

続いて初参加の「すみだトリフォニージュニアオーケストラ」発足からまだ2年経たない出来たてほやほやの団体。でも中味は半端じゃなくまとまりがあり、特に弦楽器の響きは「つわもの?」と思うほどのレベルの高さを感じた。

13:40 仙台ジュニア登場。事前にちゃんと「ステージマナー」も会得したとのこと。入場もスムーズにいった。120名乗ってもまだ後ろにだいぶ余裕のあるステージで、その広さにまたあらためて驚いた。

1曲目「マイスタージンガー」松元先生が入ってくるなり、会場は大きな拍手に湧いた。子供たちの表情から緊張した硬さが少しほぐれたように見えた。亀倉君の「初コンマス」も凛としてなかなか素敵だった!

そして山下先生登場! 何か「オーラ」があった。ピリッとした空気になる。「パリのアメリカ人」という、ジュニアにありがちではない難曲を選曲し、先生も相当の神経を使われたんだろうなと。半拍外してもズレてしまいそうな緊張感を、大きな温かい指揮で、こどもたちの心をほぐしながらジャズ風の特異性のあるこの曲を、楽しくノリなさいと導いてくださった。

他のジュニアもレベルはそれほど変わらないとは思うけれど、やはり山下先生に引っ張られた子供たちは光ってたなぁ!!堂々たる演奏だった。弾き終えた満足感と安堵感で、みなさわやかな笑顔になった。

最後にコンミス、井川さんの頭をなでたパフォーマンスに会場もどっと湧き、「山下一史、ここにあり!」という貫禄を見せてくれた。「この子らに惜しみない拍手を!」のパフォーマンスをされる指揮者が多い中、山下先生はきっと本音で全員に「よくやった!!」と言わんとして井川さんの頭をなでてくださったのだろうと思ったら、ジーンと胸が熱くなった。さすがに仙台ジュニア「無心の尊さ?」・・褒めすぎかな・・「親バカ」で。

浜松、豊田、北九州、最後に新潟の演奏、そしてフェスティバルオケの演奏2曲が終わると、既に夕方5時半を回っていた。皆んなよく頑張った!ブラボー!
5時間という長時間、本当に熱く燃えたフェスティバルだった。
みんないい顔してた。元気と感動をもらえた。ありがとうね!

最後に父母の会役員の感想を少し。

《同じ目標を持った同志がまた3年後にフェスティバルで会えることを楽しみに、お互い頑張る事ができたら素敵ですね!》

《すみだの短期間で高いレベルまで出来上がった経緯など、学ぶべき点などもあるかもしれない。志の同じ同年代の団体の演奏を聴く事は子供たちにとって大きな刺激になったようだ。》

《子供たちが安心して演奏できたのも細部まで気を配ってくださったスタッフの方々がいらしてくれたから。子供たちもちゃんとスタッフの方たちに感謝の気持ちを持ってもらいたい。》
 
以上、本当に感謝、感謝の一日でした。

追伸
急遽作ったTシャツ、団員はじめ、ご父兄の方からも「カワイイ!」「目立ってよかった」と大変好評をいただき、父母の会役員一同心の中で「スリーピース!」状態です。たまたま今回のプログラムの表紙の色合いと偶然同じで、それも密かにニンマリでした。♪♪ あの青い空のように 澄み切った心になるよーに・・♪♪ との親心が込められているのだぁ・・(笑)なんちゃって!! 

仙台ジュニアオーケストラ父母の会  佐々木 佳代子

仙台フィルメンバーによる金管五重奏(5)2007年09月06日 10時26分05秒


早いものでメンバー紹介も残すところあと2人となりました。またまた記事担当は大御所様(トロンボーン)に戻りました。

記念すべき四人目は、トランペットの持田真(もちだ・まこと)さん。オーケストラでは主に二番トランペットを担当していますが、一番の森岡さんとのコンビ歴は25年ということで僕が生まれる前から一緒にオーケストラでいてたんですね...。長年かけて作ってきたサウンドは、あうんの呼吸そのものです。2人とも綺麗な音で、さらに合わさるとまたまた綺麗になるんです。演奏以外でも2人の呼吸はピッタシカンカン、リハーサル中にも2人がブツブツと話しているオヤジギャグが聞こえて来るのがオケの雰囲気を和ませてます。

僕から見た持田さんは、優しい、何事にも真剣、車好き、芸達者、赤が好き、子沢山といった感じです。

持田さんとの思い出と言えば、まずは新入団員歓迎会で歓迎されるはずの僕が持田さん率いるパフォーマンス部に入り、まりちゃんズ(天地まり、辺見まり、芳村まりのマネ)というトリオを組まされて、歓迎会前にメイクや衣装合わせ、ネタ合わせなど猛練習した記憶があります。その後数々の持田伝説に参加出来たことも誇りに思ってます。これが縁?だったのか、仙台フィルメンバーによるパフォーマンスチーム104(とよ)またの名をしげるバンドに僕も誘われ、今も持田さんから芸の指導を受けております...。

ちなみにこのブログは104(とよ)のコンサートが行われる下北半島の陸奥へ移動中の車中(運転手持田さん)で書いてます。今回の104(とよ)での持田さんはモッチ.ゴンザレスという役を演じてます。こちらの方も機会があれば皆さん聞きに来てくださいね。

そんな芸にもトランペットにも真剣に取り組む持田さんの趣味は車です。愛車の赤い彗星コペンを大切に乗っています。写真は仙台ハイランドサーキットコースでレースに出た時に撮ったそうです。コペンは2人乗りのかなり小さい車なんですが、比較的サイズの大きめな持田さんが乗っているのを外から見ると中は真っ黒になっちゃんです...すいません。 とにかく趣味も真剣っす!

トランペットも勿論真剣に取り組んでいて、つい先日シカゴから来日していたレックスマーティン先生のレッスンに車で片道400キロを一緒に日帰りで行ってきました。いつまでも向上心を忘れずに前向きな姿勢は心から尊敬してます。

金管5重奏では曲目紹介などトーク担当でもあるので、軽快でセンス抜群のトークもお楽しみに!

仙台フィルハーモニー管弦楽団トロンボーン奏者 
菊池公佑(きくち・こうすけ)