雄倉恵子(7)「終わりに・・・暗譜のことなど」2007年09月15日 10時14分14秒


今回の平井プロデューサーからの条件の1つは「必ず譜面を見て弾いてください。」ということでした。「こういう企画だと、暗譜して自分の中に完全にいれてしまって歌うよりも、より客観的な表現になるし、事実最高の感銘を受けたリサイタルは譜面を見て弾いている例が多い。」とのご説明でした。

暗譜して弾くと、お芝居のような感じになり、譜面を見て弾くと朗読に近い感じになるような気がいたします。確かに作曲家の厳然たるテキストがあるわけですから、自分の歌にし過ぎるよりも朗読的にやるほうが客観性は増しますね。

リヒテルのドキュメンタリーを拝見しましたら、やはり「譜面は見ながら、きっちりたどった方が良い。」とおっしゃっておられました。

これは演奏家にとっては楽なようで実にキツイご指示です。「暗譜するという労力」で、すりかえられない、本当にいい音楽をしなければいけないので。クオリティに対するプロデューサーの徹底性をここにも見た思いがいたします。

ところで、せんくらオフィシャルサイトも本格的で凄いですね。

皆様の本格的なご準備に見合うだけの楽しいコンサートにすべく、フェスティヴァル会場でも緊張した顔でうろうろしたりしないよう、万全の準備でさわやかに仙台いりしたいと思います。

お客様の皆様、丹野さん他昨年もお世話になったスタッフの皆様とお会いできるのが、本当に楽しみです。では、そのときに。

仲道郁代(7)2007年09月15日 10時15分20秒

今まで何回も書いてきましたが、仲道郁代は昨年の秋から今年にかけて「デビュー20周年」として全国各地でコンサートをさせていただいております。
そして本人もいろいろなところで話していますが「デビュー20周年」を、自分の周年を祝う年ではなくて、これまで支えてくださった多くのお客様への感謝の年だと考えているようです。

この思いは、各地でコンサートに「懐かしいお友達」が駆けつけてくださったり、デビュー当時のコンサートにいらしてくださった方が「なつかしくて」とそのころの思い出を話してくださったり、「今日は子どもと一緒に来ました」とサイン会に並んでくださったり、そんな再会があって、ますます強くなっているようです。

仙台は、仲道が生まれた土地です。
まだ赤ちゃんのころだったそうなので、しっかりとした記憶はないようですが、それでも街の雰囲気に懐かしいものを感じたり、ご両親から聞いた思い出話がよみがえってくることもあるようです。また1992年からは、仙台から近い「七ヶ浜国際村」のレジデント・アーティストをさせていただいていますから、とても親しみを感じています。

「今度のコンサートでも、多くの皆さまに出会い、そして再会できますように!」
最後に仲道からのメッセージを伝えさせていただき、この「せんくらブログ」を終わります。
ご覧いただきまして、ありがとうございました。

ジャパン・アーツ 寺沢光子