グリーン・ウッド・ハーモニー(5)2007年08月02日 13時32分23秒


「GWHの社会貢献?」  アルト 高泉静子

私が入団した20数年前は、1年間のステージ数は4~5回(定期演奏会、コンクール県大会、東北大会等)が平均でした。が、最近は様々な演奏依頼等をいただき、12~15回程(月に1回以上!)となっています。

これまでに県外では、全国都市緑化フェア、世界合唱シンポジウム(京都)、東日本合唱祭、国民文化祭(一関市)水と緑の音楽祭(郡山市)、高田三郎記念コンサート、東京カンタート(東京)、地元仙台では古くは故島野仙台市長の市民葬献奏、仙台市制100周年式典、仙台アジア音楽祭、宮城国体のテーマ曲録音、さとう宗幸さんのチャリティコンサート、自衛隊音楽隊、仙台フィル特別演奏会(木村政巳氏レクイエム初演)、仙台駅での赤煉瓦コンサート、もう10数年余も続いている東北労災病院でのクリスマスコンサートなど様々な演奏の機会に恵まれて参りました。

また、写真にある仙台城址の土井晩翠像の傍らで1日3回流れる「荒城の月」の演奏はGWHのものです。

そのなかの1つの出来事です。労災病院でのコンサートでは、お客様は患者さんが中心です。ある年、コンサートの最中に一人のおばあさんがベッドに横たわったまま会場に運ばれて、しかも病状は重いご様子で苦しげな表情をうかべているのが歌っている私たちからもわかりました。

ところが、「青い山脈」を歌いながらふとそのおばあさんを見てはっとしました。私たちの歌に合わせてわずかではありますが一緒に口を動かして歌っておられたのです。おばあさんの生命に私たちの演奏が間違いなく届いている・・・ そう思った瞬間私は歌いながら思わず涙がこぼれそうになりました。・・忘れられない経験です。

最近長年の活動やコンクールでの好成績で、宮城県芸術選奨や仙台市民金メダルをいただきましたが、今後も「せんくら」のような演奏依頼に恵まれることが何よりの喜びです。

当日は皆さんの反応、息遣いを感じ、瞬間瞬間を楽しみながら演奏したいと思っています。
                               
・・・GWHのステージまであと66日・・・・・・

谷川賢作の股旅日記(5)2007年08月02日 13時42分12秒


7月28(土) 今日は築地のブディストホールで「築地JAZZ寄席」なる大イベント。で、13時から22時まで、私は大車輪の活躍。フランスからやってきた、アルトサックスの仲野麻紀さん率いる「Ky」との共演、先日の深川和美さんとのデュオ、私自身のカルテット、一日中いろいろなセットでほとんどステージに出ずっぱり状態!決して自分で志願したわけではないのだが、こちらの要望とプロデューサーからの依頼をまとめていたら、このような一日になってしまった。あらら~

そんなエネルギッシュ一日だが、なんといっても本日のハイライトは、落語家の林家彦いち師匠との「セッション」噺とジャズ。決して伴奏にならずに、でもコトバをきかせるのは当たり前だし、どうしよう、と考えてると「おもいっきりきてくださいね!どんなになるかわからないし、とにかく楽しくやりましょう!」師匠の一言でセッションは始まった。

まずは出囃子ならぬ「出ジャズ」から。武闘派といわれる師匠に「ロッキーのテーマ」でがつんとご登場願う。そして、いきなりの古典 の名作「寿限無」が「名前がついたあたりからやります」の一言で始まる。山下洋輔さん流に「めけけけけけけ ちょぱっ ずごがっ らぺろさ ぴきゃろん すぴぴぴん」とこんがらがりつつも、はじけてしまう。

「おもしろい」を連発する師匠。こんどは師匠のオリジナル新作「停電でとまった電車内でサラリーマン、主婦、パンクにいちゃんたちの織りなすアホな騒ぎ」の噺。これは、語りの間合いのうまさにひきこまれて、思わずピアノを弾く手がとまってしまう。抜群のリズム感とタメ方だ。客席でうちの息子の大爆笑が聞こえる。ラストは「車やさんの噺」(タイトルきいたのですが、忘れました、、、)アルトサックスの宮野裕司さんに飛び入りしていただいて、3人でのセッションとなる。

ブルース一本(1曲)でいてまえ~で、演奏がエキサイトするとコトバが聞き取りにくくなってしまうのだが、どうしても噺のもりあがりで、こちらもどんどんもりあがっていってしまう。夢中になって終わって、しばらく放心状態。

こちらは冷や汗ものの企画ではあったが、師匠「いやあ、おもしろかった!またやりましょう。他の噺家さんとやっちゃだめですよ、これ。 ぼくとですよ必ず」の一言を残して、次の現場へ。

昔から落語とジャズの親近性が言われてきたが、いきなりの「セッション」で、がつんと体感させていただきました。間合いとアドリブ。

深い世界だなあ。もっと古典を勉強して、次にそなえようっと。