前橋汀子(3)2007年08月21日 13時58分07秒

こんにちは。

今日はまずシマノフスキの「アレトゥーサの泉」について。
シマノフスキはポーランド出身の作曲家で、この曲はヴァイオリンとピアノのための3つの詩曲「神話」の第1曲。

−ギリシャ神話の水の精「ニンフ」が恋された川の神「アルフェウス」から逃れシチリア島にたどり着き、泉の姿に変えてしまう。あきらめきれない川の神はシチリア島に追いかけてきて、その泉に情熱を注ぎ込む−という物語。

次にドヴォルザークの「わが母の教えた給いし歌」、「スラヴ舞曲 op.72-2」について。

「わが母〜」は歌曲集「ジプシーの歌」op.55の第4曲で、ボヘミアの詩人アドルフ・ヘイドゥークの詩を歌曲にしたもの。“老いた母が私に歌を教えた時、目に涙を浮かべていた。いま、私がその歌を子供に教える時、日焼けした頬に同じように涙が流れる”と歌われる。

「スラヴ舞曲〜」は、2つのスラヴ舞曲集「作品46」と「作品72」の全16曲の中の1曲。ドヴォルザークはブラームスを大変尊敬していて、当時ブラームスが作曲したピアノ連弾曲「ハンガリー舞曲集」がヨーロッパで大評判になり、これに触発され、自身もボヘミアの代表的なメロディーに踊りの曲を入れてこの「スラヴ舞曲集」は生まれました。

今日はここまで。それではまた明日。

前橋汀子

コメント

_ 清夏 ― 2007年08月21日 16時38分05秒

「わが母の教え給いし歌」、いい曲ですよね。ドボルザークは「四つのロマンティックな小品」が好きです。

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