今年も ― 2007年04月02日 09時13分36秒
「せんくら2007」がもう準備に入っています。今年はフェスティバルの楽しさをさらに演出したいと計画中。ご期待下さい。さて、昨年の御来場者は延べ3万人、お一人平均3回来場で、実人員では約1万人強の方に「せんくら」を楽しんでいただきました。これは、ご来場者の地域人口のおよそ1パーセント弱に相当。これまで、クラシックファンは人口のせいぜい1パーセント、と言われてきただけに、来場者だけで約1パーセントですから、クラシックに関心のある潜在的な人口は、実際には間違いなくもっといることを証明した驚きの数字です。
昨年秋、はじめてウィーンの楽友協会のホールでコンサートを聴きました。運がよかったのか悪かったのか、ステージの裾の席しかなく、コントラバス奏者の真横に座って、聴衆の様子の一部始終を見ることになりました。地元の常連らしき客の中には、もちろん熱く楽しんでいる方もいれば、演奏中ほとんど黙想してお休みになっていたご老人や、つまらなかったといった表情で当然のように拍手一つしない方もいました。それぞれが各人流に楽しみ、ひと時を過ごしている、という光景が印象的でした。
分野はちがいますが、ベガルタ仙台や定禅寺ストリートジャズフェスティバルの隆盛の背景には、従来のファンの範囲を超えて、それらを自分流に楽しむ層の厚い鑑賞文化ができていることが見逃せません。クラシック音楽の裾野を広げる新しい鑑賞文化の可能性をさぐり、「せんくら」は、今年も「クラシックファン1パーセント説」に挑戦します。
仙台クラシックフェスティバル実行委員会
会長 佐藤信夫
(仙台市市民文化事業団理事長)
昨年秋、はじめてウィーンの楽友協会のホールでコンサートを聴きました。運がよかったのか悪かったのか、ステージの裾の席しかなく、コントラバス奏者の真横に座って、聴衆の様子の一部始終を見ることになりました。地元の常連らしき客の中には、もちろん熱く楽しんでいる方もいれば、演奏中ほとんど黙想してお休みになっていたご老人や、つまらなかったといった表情で当然のように拍手一つしない方もいました。それぞれが各人流に楽しみ、ひと時を過ごしている、という光景が印象的でした。
分野はちがいますが、ベガルタ仙台や定禅寺ストリートジャズフェスティバルの隆盛の背景には、従来のファンの範囲を超えて、それらを自分流に楽しむ層の厚い鑑賞文化ができていることが見逃せません。クラシック音楽の裾野を広げる新しい鑑賞文化の可能性をさぐり、「せんくら」は、今年も「クラシックファン1パーセント説」に挑戦します。
仙台クラシックフェスティバル実行委員会
会長 佐藤信夫
(仙台市市民文化事業団理事長)
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