「あがり」を克服する ― 2007年04月20日 10時12分45秒

先日家の近所の図書館で、おっ、と思う本を見つけました。
「あがり」を克服する
サブタイトルは~ヴァイオリンを楽に弾きこなすために
僕はヴァイオリニストではありませんが、ときどき楽器を弾きます。そんなとき、ひとりで練習している時と、誰か他の人が(ひとりでも)観客がいる時では大きな違いがあって、どうしてもいつもとは違った演奏になってしまいます。それこそが「あがり」と呼ばれるものであり、「あがり」という不安を克服するには「慣れ」るしかないのだろう、と思っていました。
ところが見つけた本をパラパラとめくってみると、「あがる」ということが非常に理路整然と説明されています。「あがり」の原因が身体的問題、精神的問題、社会的問題と実にわかりやすく整理・説明されていて、対処法も実に細やかで具体的。著者はカトー・ハヴァシュという、著名なヴァイオリニストらしい(残念ながら僕は知りませんでした。ハンガリー生まれで、7歳でリサイタルを行ったほどの天才少女だったとか)。
サブタイトルどおり、詳しい説明はヴァイオリンの演奏についてのみ書かれているが、無駄の力がどこにはいるのか、音程がずれる問題、速いパッセージが弾けない問題など、ヴァイオリンに限らず楽器を演奏する人なら、誰しも一度はぶつかるであろうことについても書かれています。まだきちんと読んでいませんが名著だと直感しました。ご興味のある方は是非手に取ってみてください。
「あがりを克服する」~ヴァイオリンを楽に弾きこなすために
原題:Stage Fright
カトー・ハヴァシュ著/今井理瑳、藤本都記 訳
音楽之友社
http://www.amazon.co.jp/「あがり」を克服する―ヴァイオリンを楽に弾きこ
なすために-カトー-ハヴァシュ/dp/4276144582
図書館と言えば、先月せんくら会場になるホールの下見をした際に見学した、メディアテークが印象的でした。日の光が入る、明るくて開放的な図書館で、本だけでなく映像素材も貸し出したりしている様子。予約すれば映像編集の機器も借りれるみたいで、羨ましい限りです。
プロデューサーアシスタント 壇 一秀(ダンカズヒデ)
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