つのだたかし(7)「ブラボー考 その2」2007年06月30日 08時40分19秒

<つのだたかし&波田野睦美>


それでは私自身がブラボーをしないかと言うと、するのである。

どんな時かというと、
音楽のメッセージがこちら側にボールのように放り投げられる時がある。
飛んできたボールはちゃんと投げ返さねば。

クラシックではあまりないが、他のジャンル、ジャズやロック、民族音楽、歌舞伎など、音楽的な要求で、演奏の途中であっても自然発生的に聴衆側の反応が生まれる場合がある。

イェーイ! オレー! 成駒屋! 
花火がどーんとあがると 玉屋~!なんてのもある。

これはクラシックの場合の
「この曲の終わりは私が一番よく知ってんだかんね」
という意味を含んだ知ったかぶり型のブラボーのありかたより
ずっと音楽的で健康的な気がする。

早川りさこ(7)2007年06月30日 09時41分51秒


ブログも今日で最後です。7日間って早いですね~!

さて、
私は音楽活動を始めてから、ハープの音が求められているなら、どこにでも飛んで行く、というスタンスでやって来ました。オーケストラ、アンサンブル、ソロ、レコーディング、子供たちの為の音楽教室、病院コンサート、などなど。。

この経験で感じた事は、どんな場所でもどんな編成でも、共通して得られる喜びは、聴いて下さっている方々と「音」と「呼吸」を分かち合える事。

これはライブ演奏が行われている「場」で生まれる独特なものだと思います。

複数のお客さまと、舞台の演奏者とが、1つになる、その「間」と「空気」。

幸せを共有、共感出来るって凄い!と毎回思います。

今回、せんくらの舞台で、ハープ独奏でヒンデミットのソナタから第3楽章を演奏します。

この曲はヒンデミットが、ヘルティという詩人の詩に感銘を受け、それを元に作曲しました。当日はその詩を読んでから演奏します。

この詩の中にハープが独りでに鳴る、という部分があるのですが、ヒンデミットはきっとハープが風に吹かれて微かに鳴るのを聴いた事があるに違いあり
ません。

私は以前、野外コンサートで風が止むのを待っている時に、その音を聴きました。その「音」をヒンデミットはまさにこの曲の中に使っているのです。

素敵な曲なのです!

是非皆さん、おいで下さいませ!
一緒に音と音から生まれる幸せな「空間」を楽しみませんか?

では、、1週間お付き合い下さりありがとうございました!
10月にお目にかかれますように!