仙台フィルハーモニー管弦楽団(3)2007年07月10日 09時13分26秒


今日は、ヴァイオリンの松山古流が担当します。

「せんくら」はクラシック音楽に広く浅く親しめ、いい企画だと思います。
この機会に、クラシック音楽ファンが増えて、仙台フィルの聴衆が多くなればなあと願っています。私は、指揮者やオーケストラの楽員と聴衆の方々とが、触れ合える機会があればなと思っており、自分では積極的に演奏会のあとで、聴衆に語りかえるように心がけています。

私とヴァイオリンの出会いは、小学校1年生のときでした。母がヴァイオリンを弾いていて、子供にも習わせたかったようです。私は、福島県喜多方で育ったのですが、そこの音楽教室でヴァイオリンを教えており、そこに通うようになりました。初めのころの私の興味は、ヴァイオリンよりも教室にたくさんあった漫画本だったのですが、そのうちヴァイオリンにも熱中するようになりました。音楽大学を出て、2年ほど郷里でヴァイオリンの先生をしていましたが、オーケストラで演奏したくて、仙台フィルに入りすでに24年過ぎました。

今回の「せんくら」には、山形交響楽団も参加し、仙台ジュニアオーケストラも含めると7回、オーケストラの演奏会が組まれています。

私は、7日の夕方山響が演奏する、モーツァルトが好きです。モーツァルトは聴いても弾いても心地よい曲をたくさん作曲しています。モーツァルトの曲は、何度聴いてもあるいは何度弾いても飽きることがありません。どこまでも奥の深い曲で、年を重ねることに、感じ方が変わる不思議な曲です。是非皆さんもこの機会に、モーツァルトに親しくなっていただければなと思います。

私はたくさんの趣味を持っていますが、そのひとつにヴァイオリンとヴィオラの蒐集があります。おもに古い時代の楽器を集めています。メンテナンスは大変ですが、実にいい音色を響かせます。楽器と弓を取り替えると、全く違う世界の音がします。ですから、蒐集した楽器のうち、10本くらい常時演奏できるように調整しておき、演奏する曲によって、楽器を取り替えることもあります。

皆さん、ジャズやポピュラー音楽を鑑賞するときに、ノリがいいとか、体に感じるとか、そういう表現をされますよね。クラシック音楽もそうなのです。是非、コンサートホールで生の演奏を体全体で受け止めてください。

皆さんのおいでを、こころよりお待ち申し上げております。

村上満志(3)恥ずかしながらの「昔話3」2007年07月10日 09時14分52秒

当時の教育学部に科せられた教育実習の期間は、自分のいた課程だけがそうだったのか?6週間もあった。中学校2週間、高校2週間、また中学に戻って2週間、4年生になって早い時期にあった。

恥ずかしながら、夜の生活(花のキャバレーでのバンド生活)も続けていた。朝6時過ぎに起床、8時には学校に居なければならない。流石に体力、精神力とも限界を超え2、3日休んでしまった。それでもなんとか迎えた最終週、くじ運悪く「研究授業」なるものを引き当ててしまった。要するに他の実習生の晒し者になって授業をするのである。授業のあとの反省会で枝葉末節をとらえて、「そこがこうだ、ここがあゝだ」と言う他の実習生の戯言を聞かされた。「そんなくだらない事を気にしながら、君らは授業をしているのか?」と言う気持ちをぐっとこらえ、ご説ごもっともと言う顔で聞いていた。

実習生活の最後の方でクラス担任から頼まれ「道徳」の授業もやった。恥ずかしながら、「男女の敬愛について」である。

1時間滔々としゃべりまくった。曰く「君達の本分は学業にある。しかれども男子が女子を想い、女子が男子を想う心を育むことは劣らず大切な事である。夏の太陽に咲き誇るヒマワリのように、山の岩陰にひっそりと咲く名も知れない花のように。それぞれにその気持ちを大切にすべし・・・・・」

授業の後、所謂ラブレターが何通かクラスで飛びかったと聞いた。してやったり。

時を経て、卒業間近に大学の弦楽合奏定期でソロをさせて頂いた。音楽の授業のおかげか、道徳の授業のおかげか?受け持ったクラスの殆どの学生が半年以上の時間を越えて演奏会に来て呉れた。

研究授業であげ足を取った実習生の君達、「大切なことは、そんな所にはないんだよ!!」