プロデューサー・ノート「グラン・パルティータ」のことなど2007年05月27日 09時14分33秒

せんくらご出演アーティストの皆様のブログ連載お楽しみいただいていますか?

時々横入りをさせていただきます。

5月25日(金)のシエナブログ
http://sencla-blog.asablo.jp/blog/2007/05/25/1515039
に書かれているように、今年のシエナによるプログラムの1つに、モーツァルトの「グラン・パルティータ」全曲があります。

これは1曲で45分を超えようかという、器楽だけの作品としてはモーツァルトでも最大の作品の1つです。

「どこかで聴いたことのある、短めの作品で」というせんくらのうたい文句に全く反する、「ほとんどの方は聴いたことも無い、ど長い」作品で、更にいつもは「アンコールを含めても絶対に45分以内」と、わめいている私なのですが、この作品をリクエストというか、プロデューサー命令で強制的にプログラムに加えるように迫ったのは私です。

ですから、このコマが、ガラガラでお客様の評判も悪ければ、悪いのはシエナではなく、私ということになります。

では、なぜこういう作品をリクエストしたかですが、やはり「本物の本当に素晴らしい作品で絶対にお楽しみいただける。」と確信しているからに他なりません。

クラシックは長いし・・・というお声になるべくお答えするのは変わりませんが、「本当はその長さも意味があるんだよ!」という本音を徐々に出していきたいと思っているのです。

皆さんも「厚い本を読め」といわれればイヤでしょうが、本当に好きなものは厚くても長くても気になりませんでしょう?徐々にそういう具合に引きずり込みたい、というもくろみなわけです。

昨年の第1回せんくらでも、「四季」と「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」は1曲だけでプログラムがうまりました。今年はこういうものが更に増えて「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番」「ベートーヴェンのピアノ協奏曲皇帝」「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」そしてこの「グランパルティータ」がドーンと1曲型で行われます。

その中でも、このグランパルティータはソリストによる協奏曲でもない、管楽器だけ13人(コントラバスが1人入る場合もある)でやる渋い曲で、有名なメロディーもでてきませんが、モーツァルトの天才さが完全に発揮された全モーツァルト作品でも屈指の名曲で、最終楽章のロンドが始まったときの楽しさ、開放感は類を見ないものです。40分くらい我慢していただいて、ぱっと明るい2拍子の行進曲みたいなやつがでてきたら、それです。

と、いうようにこのコマは、今年のせんくらの目玉の1つです。モーツァルトファン、管楽器ファン、怖いもの見たさの方、人助けをしたい方(このコマが売り上げ枚数ビリということにならないよう)、どうぞこぞってこのコマのチケットをご購入ください。

平井洋 せんくらプロデューサー

池上英樹(1)「今年もせんくらに」2007年05月27日 10時45分00秒

今年もせんくらに出演させていただくことになった打楽器の池上英樹です。
今年は昨年とガラッと変えて、マリンバのデュオを中心に名曲をお届けします。そしてアコーディオンの御喜美江さんとの共演や、昨年好評いただい
た?ワークショップもやります。

このブログを依頼されて、つくづく1年は早いな~と感慨深い気持ちでいます。さらに成長した姿をお見せできるように準備します!

昨年秋からを振り返ると、踊りのほうも少し進化したり、クラシックの活動はいろんな方々と共演しました。

ソプラノ歌手の方とデュオコンサートをやって、オペラや歌曲の伴奏などもマリンバで挑戦し(これは世界初のことだと思います!?)、歌の世界にも少しずつ接近しています。

パフォーマンスの方もいくつかの公演でトライしました。

さて、僕は一体どこへ向かおうとしているのでしょう。。。

自分的にはこれを最終的に一つの形にまとめていく構想を進めています。たとえばオペラのようなこと。

今までにないような打楽器作品(その中には芝居や動き、ドラマが含まれています)を作ることが夢になっています。

何年かかっても産んでから死にたい!と切望している今日この頃です。

池上英樹
オフィシャルHP http://www.hideki-ikegami.com

仲道祐子(1) 「祝! せんくら再び」2007年05月27日 10時46分20秒

             (C)武藤章

みなさん、こんにちは。
ピアノの仲道祐子です。今年も大変嬉しいことに、せんくらで皆様とお会い出来る次第となりました!今年もリサイタル3回とチェロの長谷川陽子さんとご一緒の公演2回の計5回、10月6,7,8日と毎日出演致します。

今回のブログではプログラムの事、日々の出来事、普段感じている事など思いつくままに7回分書かせていただく予定です。自己紹介的内容は昨年のブログにもう書いてしまいましたので、ご興味がある方はそちらもご覧下さいませ。

思い返せば・・・・昨年のブログでは、文章を書くこと自体は好きなので「はーい。ブログ書きまーす。」と即答し、書きたい事もあるのですが何分遅筆で・・・。マネージャー嬢に頼みこんでブログの締め切りを伸ばしていただくよう交渉して貰ったのは私です。「祐子さんからせんくらの原稿というメールが届いたのですが、原稿が添付されていません。」という事態もありました・・・。
さて、今年のブログは締め切りに間に合うのでしょうか?!諸問題を乗り越えて7回分きちんと時間内にアップするかどうかのスリルも併せてお楽しみいただければ、と思います。

ところで、約半年前のせんくら2006初日にはどうだったのかと申しますと・・・・、

私はかなり早朝に自宅を出てせんくら会場に向かっていました。初日の最初のコンサート枠にチェロの長谷川陽子さんとの公演が入っていたからです。どうして「前のり」(前日から目的地に入る事)しなかったのか?半年前の事なので忘れました・・・悪しからず。

かなり早朝に自宅を出ても、会場についてからゲネプロまでの時間はそれ程猶予とれない移動だったように記憶しています。仙台駅についてからタクシーに乗って、
「青年文化センターにお願いします。」
「青年文化センター?」
「はい。ホールです。」
「あ、・・区の、ね。」
「ええ。多分。」

タクシーに乗ったは良いものの、地図、住所などはうっかり他の荷物と一緒にトランクに入れてしまっていたので、・・区というのは分からないまま適当に返事してました。

「はい、つきましたよ。」
で、着いた先にあった建物は・・・どう見ても小さい。小ホール一つ入るか入らないかぐらいの建物の規模。とても三つも四つも同時にコンサートが開催出来る複合施設には見えない・・・・。

「あの~、この建物では無い様な気がするのですが。クラシックのコンサートのホールで、あ、確かバスターミナルの近くにある筈の青年文化センターですが。」

なけなしの知識を総動員しての場所説明です。

「ああ、青葉区の、ね。」

で、良心的なタクシー運転手さんはそこから先、料金メーターを倒して走って下さったのでした。

まあ、ちゃんと着くだろう・・・とそれは一安心。でも、なんだか車はどんどん人里離れた山の中に入って行ってしまい、この先に大きなホールが突如出現するとは思われず、会場に到達するまでにものすごーく時間がかかるのでは???ゲネプロの時間に間に合うのかしら???(特に共演者の方がいらっしゃる時は遅刻するとその方にもご迷惑おかけしてしまうので、遅刻厳禁!!!をモットーとしています。)はらはら不安になり始めた頃、めでたく本物の青年文化センターに到着。なんとかゲネプロに遅刻せず、でした。

その後せんくら期間中何度かタクシーに乗り、青年文化センターに向かう事があったのですが、「青年文化センターですか?」と聞き返された事がありました。

皆さん、せんくらにいらっしゃる時、特に青年文化センターにタクシーでいらっしゃるときは、「青葉区の、バスターミナルの近くの、」と一言そえて、はらはらドキドキ無しの旅をご満喫くださいませ。